煩悩のお気に入りの歌一覧
横井 信
朝もやに差し込む朝日 ビル陰の ヒイラギ照らし 輝く緑
11
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石川順一
右腕の人差し指を負傷するエスジフックが凶器と化して
10
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灰色猫
冷えきったアスファルトへと溶けてゆく泡雪たちのその断末魔
15
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灰色猫
やさしさも痛みも傷も大切に毛布に包み温める恋
14
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灰色猫
マウンドは俺だけのもの誰ひとり譲ることなどできない聖域
12
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灰色猫
空想も夢想であっても綴ったら声にしたなら宿る言霊
17
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灰色猫
死別という哀しきものを愛犬のその冷たさに学んだ焼き場
13
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詠み人知らず
百八つ揺れる念いの華を焼き上昇気流を作る焔よ
9
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千映
若い吾 真面目が取り柄と生きていた古希過ぎ不良を愉しんでいる
13
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千映
十三年母の分身補聴器が壊れて処分するにたえない
10
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石川順一
冬帽子上のボタンが取れたまま写真を撮らぬ悔恨がある
10
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石川順一
鍋の名は聞きてもすぐに忘れたり鍋自体には銘記無いのも
10
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滝川昌之
散髪の予約を入れて書き込めば打ち止めとなる今年の手帳
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へし切
師走なる字面を見ても忙しなく暮れゆく年に老いを急かれて
18
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秋日好
ひいらぎの棘にさかむけ針金で親指の腹突き刺し収入
15
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秋日好
何気ない言葉がうたを凌ぐかも「作ったおまえが全額貰え」
16
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秋日好
「その代わり林檎の形の飾り物ふたつでいいや」と君は笑った
18
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詠み人知らず
金色の柊花屋の店先で魔除けを綺羅とバケツに刺す昼
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詠み人知らず
駅前やお寺に散歩に行ける僕冬は凍った清水のにおい
10
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詠み人知らず
もし僕がツイッターなど出来るなら彼に是非とも質問したろう
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