北の民のお気に入りの歌一覧
聴雨
どことなくうるむ虫の音かぜの色はや遠州の夜は秋いろ
14
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聴雨
透明な青き言の葉掌にとりて安らぎの夜の端に浮かべむ
16
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聴雨
石段をのぼりて仰ぐ夕まぐれ闇に溶けゆくあをき栗の実
21
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たんぽぽすずめ。
目覚めるともうヒーローは来てないと知り強くなる少年少女
8
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たんぽぽすずめ。
めくったら麦藁帽子の内側に帝国作るだんご虫かな
8
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たんぽぽすずめ。
凍らせたペットボトルは木陰にてほど好く溶けてサラサラ美味い
15
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たんぽぽすずめ。
草苅に舞う土埃り吸い込んだ鼻水はもう黒蜜みたい
7
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たんぽぽすずめ。
まっすぐに飛んで大きな曲線を描くカナブン永久に素敵だ
13
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たんぽぽすずめ。
曇天の白とグレーに散りばめた青さを星に変えて見る夏
11
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たんぽぽすずめ。
何度でも蘇りたる雑草を刈り込み思う今日は勝ちたい
14
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たんぽぽすずめ。
千坪の草満つ山を坊主苅りするまで汗の四日は一人
11
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たんぽぽすずめ。
身に纏う埃りを流す雨粒へ抱く汚れの無き輪廻かな
8
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たんぽぽすずめ。
いつの日か少女は恋を愛にして綺麗に泣けばあの女へなる
7
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聴雨
月送り丑三つに降る雨を聞く届かぬ文をただ待ちながら
10
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聴雨
眼かひをゆく風いろにいにしへの思ひ重ねてしばし佇む
6
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聴雨
打ち水に追はれてまどふ黒き猫はや片蔭を拾ひやすらふ
10
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聴雨
泣き言も辛さも見せず休みなく雀啼く朝みかづきの夜も
11
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たんぽぽすずめ。
子供から贈り物無し父親の悲しみ増して四十七歳
14
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たんぽぽすずめ。
手の平を返したような涼しさに春の布団を出す夏の夜
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聴雨
過ぎし日もこの一瞬も瞭然とセピア色した道となりゆく
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