林ユキのお気に入りの歌一覧
只野ハル
月が見えない窓を前にして虫の声をひとりで聞いています
5
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きりあ
曼珠沙華たぎる心を置き去りて秋は静かにあの丘に来る
24
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詠み人知らず
夕暮れの石水渓の山なみにくじらの雲が茜にそまる
16
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卯月
夕焼けの向こうの国へ行きたくて暮れゆく海で踵を鳴らす
4
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詠み人知らず
ばあちやんのおめめのなかにもかちやんがうつつてゐるよと幼な兒の云ふ
5
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氷魚
明日など来るなてのひらに乗せる月包むように握りつぶす
10
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聴雨
ぬばたまの黒き稜線ひきたつる茜にほへる秋のゆふぐれ
11
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geriondc
また誰もいないところにあるきだす つめたい風がすきなだけです
35
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きりあ
葡萄棚その下影に佇めば絵画の中の少女に成れる
7
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山本克夫
あお色の誘蛾灯ならきのうから胸のあたりでなにかさみしい
9
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浅草大将
微風が越すもすの花さゆらぎて丘は涼しき秋となるかも
10
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うにうに
花散らす雨にまかせて全身をくさはらの上に投げ出していく
12
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銀
脱皮した制服風を吸い込んで迷い子のごと蝶をやどらす
6
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やねうらねこ
松明の爆ぜる闇夜へ溶けだして虫の音もろとも漂ひをらむ
8
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水島寒月
色浅きどんぐりふたつ拾ひたり掌にころがせば秋の音する
7
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聴雨
花にらの白にあこがれ訪ねくるあまたの蝶はけふも秋いろ
13
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山本克夫
八月のなくした僕の貝殻にとおくきこえる蝉のしおさい
10
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聴雨
白壁の白きはまりて涼やかなただ透きとほる秋の木漏れ日
20
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たちかわ
傷口がたがいに癒着していると気付いて向かう海は小暗い
13
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透
鰯雲どこか独りでないような思い違いを泳がせている
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