虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
ななかまど
耐え忍ぶ疫病み三年心には座り心地の良い椅子持たん
13
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奥月汀
ねえあんた見ない顔だね手土産が無ければ去ねと野良に追われる
8
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うすべに
小雪舞うけやきの枝のもがりぶえ ころがる枯れ葉が合いの手いれる
9
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詠み人知らず
安諦橋を渡して学びし遥か日々有田川沿うみかん山々
8
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ななかまど
虎の年佳きも悪しきもあと十日何はともあれ冬至の南瓜
13
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茂作
忙しく時計の進む年の暮れ 寶くじ場にそれぞれの夢
15
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ななかまど
聞き慣れぬ言葉を聞けば新たなる災害なるかとジェイピーシーゼット
12
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詠み人知らず
行く末の儚げなるは謎めきて知らず分け入る心ときめき
11
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へし切
気がかりな洗髪あとの吾が頭 排水口を塞ぐ毛だまり
10
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横井 信
ポケットにカイロをひとつ忍ばせて月のまだ出ぬ夜道を歩く
12
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恣翁
文机に 肩を縮めて茫然と 時雨を聞ける長き冬の夜
14
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ななかまど
遅れるな急ぐなかれと気を揉みて忘れっぽいこと忘れるなかれ
10
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飛和
「寂しい」と「寒い」は似ていてとりあえずポインセチアをひとつ購う
10
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水無月
暗闇に「留守」の字赤く点滅す恐るおそるに「再生」を押す
4
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詠み人知らず
髪を切る小夜子モードに憧るる粧ひし季節恋へば逢はまし
16
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恣翁
ふつふつと 身を躍らせて 湯豆腐の 浮き沈みせり 来し方のごと
91
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ななかまど
起きたれば今日のやること行くところ見つけて歩む老いの坂道
12
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へし切
お花屋にポインセチアの花並ぶ ジングルベルは聞こえぬ街角
10
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ななかまど
結末の最後の行を読みしあと初めの一行読みて本閉ず
10
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恣翁
朝霧の晴れねば 遠く眠たげに 路往く人の足音響く
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