茂作のお気に入りの歌一覧
ななかまど
住み慣れた島を離れる十五歳ゆっくり手を振る島立ちの船
16
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横井 信
草むらのイヌノフグリの青色の小さな花の揺れる足もと
13
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滝川昌之
少しの陽少しの雨で生きられる想い出という家族のもとで
16
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へし切
あかときに春の嵐の吹き荒れて寝覚めに惑ふ春眠の朝
13
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夢花火
垂乳根に ぶらさぐ子供 大き目の 大人になりて まだ離れずに
2
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杜鵑草
唐土の風にたぐひて降る砂も絲綢之路の旅人なりけり
9
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横井 信
足止めるビルの狭間の強風に春の香りのほんのり混じる
11
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滝川昌之
出雲路を一畑電車の単線が菜の花ゆらし一輌でゆく
17
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へし切
菜の花や一雨ごとに暖かくなると思えば花冷えもまた
13
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杜鵑草
ともすれば訪ふべしとのみ思ほえて摂津の方を千度見にけり
6
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恣翁
温かき煮しめの香り 漂ひて 火点し頃の靄に溶けゆく
13
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横井 信
みどり増す田んぼの土手に菜の花のしずかに揺れて見送る列車
12
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へし切
たましひを枝に残して落ち椿 恋のほむらは散りて知るらむ
16
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滝川昌之
御朱印を集める妻は十月の出雲のような一冊を持つ
19
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横井 信
雨行けば桜の花もほころんで新たな本の表紙をめくる
13
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夢花火
髪を切る 君のハサミと 指先は 似合うようにと 瞳に映る
3
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恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
15
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へし切
初恋の蕾は紅く くちびるに恋をもとむる リップを塗るかな
13
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滝川昌之
空港の保安検査を無事抜けた旅の余韻が今帰路につく
15
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横井 信
雨ばかり降ってた旅を締めくくる晴れ間を望む帰りの列車
8
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