美津村のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
晴天が吸い取ってくれた濁点の 行列のような私の嫉妬
24
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あかる
縄回す母のまわりを楽しげに ひらりひらりと八の字ループ
7
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inosann
月一度四時間ほどのカラオケは夫婦でおりなす紅白合戦
8
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五穀米
鉢植えをまた注文してこの五月小さき緑増えてゆくらん
6
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詠み人知らず
引越しの荷を解く間なく採点に追はれて更くる新婚の夜
3
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灰色猫
さよならと固い握手で別れた人が 気づけば再び入院していた
6
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詠み人知らず
コンタクト暗い夜道にさがすやうになくした恋をさがしつづける
6
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宮花楓
辞書にある言葉を全て並べても伝え切れない多分足りない
9
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西村 由佳里
あの雲に乗れないことを知ったのは何才かしら皐月に入る
5
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日向猫
陽を浴びたグラジオラスの切先は遥かな空を求めてやまず
59
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灰色猫
病室の窓に手をあて琵琶湖を望む 今年も稚鮎は釣れてるだろうか
16
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只野ハル
秒針を盗み見しながらやり過ごす私を責める父の繰り言
7
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すばる
幼子の優しく丸めた手の中にレンゲの花の冠一つ
6
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みなま
病む夫を病ませた者はおまえだと聞こえる声に今日も蓋する
11
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詠み人知らず
主人なく幾年か経し廃屋につつじの花のかはらずに咲く
8
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詠み人知らず
夕空におのおのの輪をとびゑがき時にまじはる声のさやけさ
9
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詠み人知らず
さかずきに誓いを立てた間とて壊れるときは壊れるからね
4
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如月 氷花
薄氷に閉じ込めていた思い出が 桜の花弁にさらわれていく
5
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いわお
野の草の草のすべてに名がありて名を知ればなほ踏みもしだけず
5
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遊糸
目印は金木犀の庭だった 優しい日差しと祖母のまなざし
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