白亜のお気に入りの歌一覧
聴雨
瀬をきざみ秋の陽なづむ夕暮れに白鷺ひとり何をか思ふ
9
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環
銀杏をふまないやうにかはしゆく花柄のシャツの背中が遠い
5
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falcon
木犀は蹉跌の道に青春のにがきこころを置きざりにする
15
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みやこうまし
木犀の花かんざしの風に揺れきらきら散れば金箔の渦
19
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大河千紋
たましひの冴ゆるひと夜の神さぶる霧も染め抜く紺碧の摩周湖
9
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環
ずいぶんと世界が薄いみづいろの空 地平線 をりかへす波
6
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環
淡海のとうめいなみづ冷たくて終らない夏の終りを思ふ
7
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恣翁
斑なる 衣に落ちたる松影に 上るを覚ゆ 山の端の月
33
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雲居の月
懐かしきコルクボードの写真には祖父に寄り添ふ初孫の僕
12
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河のほとり
月はいさ清にやあらむ人といふはかなきものの夢の終はりに
19
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桜園
朝まだき庭草草履で踏みしめば朝露冷たき寒露かな
14
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芳立
けふ燃えるサルビアの野のほそ道で君を喪ふ日が来るだらう
13
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聴雨
白菊のほころぶ先に結びたる花よりしろき寒露ひとつゆ
20
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聴雨
いづくより訪ひ来しものよ秋茜儚きまでの風置き往ぬる
14
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桜園
とれた種友に送れり文添えて花で被災地いっぱいにして
15
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粕春大君
浮き雲のひと群過ぎて降る雨は御山をそむる秋のひとしを
24
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横雲
秋晴てそよと色なき風わたり光も音もひとつに澄めり
14
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ふきのとう
芦原から梨を買うてと訪ふ人は姑の思ひ出しきりに話す
14
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緋色
微睡みの中でずれゆく針音のつくろいとして君の声あり
6
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聴雨
一抹の風詠むひとの歌にきく花かげ白くにほふ秋かな
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