夢士のお気に入りの歌一覧
恣翁
仮初めに宿る浮世の哀しみぞ 匕首のごと つと襲ふらむ
19
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へし切
夫源病 その意を知りて言葉なく男は辛い女は哀し
18
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へし切
はにかんで可憐に咲くは雪割草花の妖精春をささやく
21
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へし切
知らぬ間に三千のポチ頂いて奮い立たすは言の葉の道
26
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へし切
呟きも相手の欲しき時もある老いの繰り言テレビに向かふ
22
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只野ハル
先に逝ったカツオを叱りに行くのはもっと後だと思ってました
8
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平 美盛
せいめいは愛に生まれて愛に散る天に捧ぐか悪魔に売るか
4
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平 美盛
黑雲の流れる様に気を取られ落つる雨音しばし気づかず
1
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ほの香
三椏の枝先あまく黄色してその名もゆかし結香の花
21
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ほの香
朝ひとついい事あってけふのそら雲ひとつなく月曜始まる
13
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詠み人知らず
歌つくりふとした縁で始まりて無くてはならぬ物となりし今
14
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詠み人知らず
吾を見る猫の目暗く悲しくて 何時からこんな暮らしになったの
25
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小林道憲
まどろみてふと見し夢はいつしかの冬の夜の雨下京の雨
23
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小林道憲
この冬は歳老いにけり しみしみと氷張る夜の凍てる静けさ
24
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小林道憲
寒き中 西に傾くオリオンの 流れる星を 二人見し夜
16
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恣翁
寝静まる寮に 時折 力無き咳きの音の 洩れ来たるかな
16
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恣翁
横顔に 墨の撥ぬがに小さく浮く黒子 拭きせば直ぐ消なましを
17
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恣翁
磨滅せし墓石の上の レリーフの幽かな像を 指でなぞれり
28
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へし切
黄水仙 嫌よ嫌よと横を向き何故に意地悪風と戯る
26
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へし切
老いるてふことの辛きは多かれど妹が未練の深きを思へば
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