詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
ポンと栓はじけば吹き出すシャンパンのように山肌しだれるツツジ
19
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煩悩
フンコロガシが作る雪玉の上に乗せてみる冷凍オレンジ
6
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石川順一
花水木そこいらじゅうに咲いて居る葉桜まだまだ菜の花はあり
14
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灰色猫
人類が絶滅しても鎮魂をさえずる鳥などいないのだろう
24
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夢士
七草の粥に焚かれし母子草春の野に在り優しき産毛
19
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矢車菊
海想ふ船のごとくに琴置かば鞆をたづねし春を奏でむ
22
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KEN
時惜しみ殘る櫻の一厘を雫に返す雨の思ひは
16
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KEN
花桃の色の仄かに風に溶け吾妻のうさぎ白銀映えて
14
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詠み人知らず
習いしは生田にあれど 耳覚え 山田に馴染みし六段の調べ
16
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詠み人知らず
うすら寒い襟元しめる 心にも降ってきそうな曇天見上げて
9
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詠み人知らず
東洋のピアノと呼ぶに相応しき 心に触るる音色もつ琴
12
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リクシアナ
騒夜あけ音色澄む街有線の誰ぞ選りしかリュートの調べ
18
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リクシアナ
緑青の煉瓦庁舎の前庭に遅き春きて水鳥遊ぶ
24
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秋日好
花の色区別もつかず焦る夢うなされかたが可愛いらしかも
17
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秋日好
ヴィオロンの音さえ逆撫でする夜は何かに熱中しないと危ない
17
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滝川昌之
パティシエが燕返しで空を塗る低くひくくと薄雲を塗る
20
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へし切
まなうらに映る故郷のおもいでは紫雲英の畑にまろぶ幼子
21
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石川順一
微動だにしないヤモリを発見す障子の敷居の木の上に居る
10
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石川順一
ユスラの葉紋白蝶が動かない青木の葉では動き逃げたり
12
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横井 信
冬を越し役目を終えた葉が落ちる優雅に舞って根元を守る
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