とはとのお気に入りの歌一覧
石川順一
座ってもうつらうつらとしてしまう夕食前のたるんだ史実
18
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灰色猫
雨笠をかぶった案山子がひっそりと荒れた田んぼでひとり泣きぬる
25
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滝川昌之
義母は喜寿 孫と娘に囲まれて DNAは笑顔でつなぐ
28
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へし切
夜もすがら鳴きやまずして草雲雀つま恋ひかぬる吾も泣きたし
29
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滝川昌之
夜明け前山椒魚に変わります出るに出られぬ布団の岩屋
7
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灰色猫
真白なる蕎麦花乱る畦道の祖父の遺骨の弔いの列
26
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石川順一
春の田をほじくる雨中カラスかな刺し身のイカに白梅の咲く
15
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石川順一
大雨の予感を控えカラオケのうわさ話に花々が咲く
15
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吉野 鮎
ぼつてりと朱赤の月が昇る夜爪痕ひとすぢ君が背にひく
11
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灰色猫
冬告げる初雁の群れ小夜に消ゆ月冴え冴えと寒露照らせり
25
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滝川昌之
ぬかるんだ霜の表面いくつかの柱をふんで遊んだ靴跡
10
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吉野 鮎
この國に生れし誇り問はるれば麗し山河と憲法九條
21
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吉野 鮎
煽り立て掻きまはしたるこの騷ぎ虚實の陰に魑魅魍魎
13
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日置鳩子
踏み出せば砂時計の海と知り焼けよとつぶやく君は日なれば
15
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吉野 鮎
頬撫づる風のそよぎのやはらかき櫻先枝の膨らみゆるむ
11
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灰色猫
清流の 苔生す岩を 食む鮎の 刻みし歯形の 逞しさかな
25
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へし切
紫陽花の色鮮やかに変わりゆくオランダ坂に雨は降りつる
28
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石川順一
青柿が二つも落ちて庭の土砂漠の様な所に蜥蜴
15
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滝川昌之
畦道に咲いた菜の花ひきたてる肥前平野は若麦萌えて
19
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へし切
小夜更けてもの思ひおれば秋しぐれ誰が泣く空にうかぶ面影
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