金木犀のお気に入りの歌一覧
恣翁
外は未だ 包まれたるらむ 夜の色に 垂りの音に驚き 起くるも
25
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野々花
毛糸編む私の指をマジシャンと褒めくる児らにおミカンふたつ
30
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石川順一
寄生蜂寄生蝿など居なくなれ木々は彼らの天国である
13
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萱斎院
枯れにけりことしげかりし世の中の うき言の葉も散らば散らなむ
8
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海原 真生
はろばろと黄昏を越えやって来る 災難という 渡り鳥達
5
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まあさ
寒の内 静かな朝の 洗面所 鏡は広く きちんと四角
22
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絮谷新
ひと買ひが小人をさらひに来る夜の真空管は仄かに明かし
21
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詠み人知らず
日向咲く見目麗しき花よりも日影の花のけな気さが好き
27
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万陽
凛と生き甘き匂いを漂わせ水仙に学ぶ あこがれの女性
16
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詠み人知らず
雪ふりて覆い尽くされなほ残るもののすがたの白きふくらみ
26
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inosann
祖父の死に兄を重んずる反発が後悔の念に変わりし 記憶
16
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万陽
ミルク垂る 心の闇を消すように漆黒の珈琲白へ染めゆく
12
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灰色猫
儚げに過ぎゆく日々の直中で愛という名の熱を求める
19
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
305
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nifu
洗い場に溜まった食器の水の音しとしと夕日が沈むのを待つ
7
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桐生賄
明日にでも 皮が剥けそな 子の足は 頑張っている 証だよねと
27
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inosann
妻願う「さん」付けて呼ぶこだわりを守り続けて三二年
26
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石川順一
ムスカリは春に咲きます玄関の前に夕暮てんでばらばら
18
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千映
ブーツなど洒落た靴などない時代雪も雨も年中ゴム長
16
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まあさ
次はいつ帰ってくるのと聞けぬまま ありがとうねと息子見送る
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