滝川昌之のお気に入りの歌一覧
うすべに
雑踏にきみの背中を探しても 鬼さんこちら手のなるほうへ
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詠み人知らず
まってても帰って来ないご主人の座椅子の上で丸くなってる
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詠み人知らず
小太郎に寂しくないかと聞いてみて「さみしくないよ」と声マネをする
2
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詠み人知らず
小太郎が前を歩いて肛門がヒクヒクしてるもうすぐうんこ
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詠み人知らず
小太郎の笑顔はとても本当の笑顔にみえて今日もまぶしい
2
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詠み人知らず
小太郎は撫でてあげると喜んで散歩に行くともっと喜ぶ
2
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可不可
泣きべそが笑顔に追ひ払はれる 空模様だから嬉しいけれど
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ななかまど
つばきの名もらいし定め夏椿おもたく散りて岩苔に音
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詠み人知らず
山野にて かをり漂ふ山百合の風に揺れゐる影も香ぐわし
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詠み人知らず
単線の青田まつすぐ走りゆく山川偲びて望郷の思ひ
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西村 由佳里
契約をするのかそれともしないのか結論胸に携帯を取る
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ながさき
生命を 「本尊」とする 思想こそ 人間主義の根源である
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夕夏
もうかるつうしんじぎょうをくだりはでんぱのぼりははいしかいせんで
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千葉 甫
イヤホンに満ちてくる曲聴いている私の周りは音の無い夜
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カモメとスミレ
境内の少女の脛は白々と一筋伝ふ泥黒々と
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カモメとスミレ
ぬかるみをやさしく踏みぬやはらかく冷たき泥が爪先洗ふ
7
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カモメとスミレ
献燈の文字黒々とさへわたりこの地で生きる人の名を知る
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カモメとスミレ
うら若き母は小さき手を引きぬかつての友は人の子の親
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カモメとスミレ
この土地を二十歳で捨てた我なれば祭り連れ出す友人あらじ
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幸子
結実に着々歩む実を提げて日ごとに垂れる柿の枝かな
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