羽のお気に入りの歌一覧
水島寒月
しっとりと木目に触るる心地して調べやさしき歌読みたれば
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聴雨
早苗田はそら深々と水鏡わがこころにも水を張りたし
14
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秋桜
フレームの中で微笑む母がいて怒られたくて泣きそうになる
19
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ゆびきゅ
満月は静謐な湖のうえ あるいは孤独な糸杉のうえ
31
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浅草大将
人知れず野に実をむすぶ花こそは名もあら草の冠なりけり
29
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垂々
木の緑・大空の青・赤い嘘・飲んで僕らは光になった
10
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でくのぼう
ともに老ひともに墓石の人となり幾百年を添ひてをりたし
18
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聴雨
漆黒のやみに光をかさぬれば色無きごとく白をきはむる
12
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でくのぼう
この命たとへる花はなけれども輪廻のごとくそばに咲きをり
26
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きりあ
土塊(つちくれ)を鍬で砕いて春の香を撒き散らしたら空にも上る
12
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詠み人知らず
洗いたての髪を乾かす初夏の風に薫りのせ咲く黄のフリージア
7
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伊藤夏人
二人しかいない家族を切り裂いて僕はあなたと家族をつくる
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ほたる
紫陽花のまだ頑ななその蕾 無垢を崩して降る雨を待つ
10
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波並
次の世の生の願いの満たされて多年草咲く色も変えずに
9
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詩月恵
まっすぐに見つめる君を逸らせない見透かされてる嘘はつけない
6
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庭鳥
めくられず残った四月置き去りのわたしみたいだそのままにする
11
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林ユキ
葉ざくらのそら見あげれば縹緲と雲はほどけて散りゆくひかり
13
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ほたる
レモンの月 電信柱のてっぺんに乗れば可愛い。白ワイン飲む
10
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佐々一竹
そよ風があまた青葉を打ち鳴らす我が欲する五月となりぬ
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詠み人知らず
肩ぶつけはしゃいだ友の妻となり母となりゆくうなじ眺める
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