詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
地道って道じゃないけど辿れれば最短距離と誰もが気づく
17
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うすべに
秋草にまぎれて残る夏の影 ききょう一輪ひそやかに咲く
10
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吉野 鮎
掬ふ手を零る想ひの殘り香よ汝は誰そ彼の梔子の花
10
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吉野 鮎
夕暮れをほたるふくろのひともとに幽く白をともすなな八つ
12
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吉野 鮎
新月の眞夜こひ惑ふ杜鵑赤き金星蒼穹に燃ゆ
9
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吉野 鮎
野薊の棘ある花のむらさきを雨粒の虹うつしつ零れ
12
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千映
差し入れの煮物を摘まむ指二本紳士が子供になる笑顔かな
7
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吉野 鮎
歸りきて汝が影のなき部屋裡に射し入る陽長き神無月午
18
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うすべに
澄んだ陽に静けさしみる石仏の 見つめる先に枯れ果てた紅
7
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夢士
椎の実の落つる音聞く山里の林に立ちて見あぐ木洩れ陽
11
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へし切
暮れかかり街の灯りのぬくもりに君を恋ひしむ秋はたそがれ
15
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横井 信
走りつつ呼吸のリズム整えて揺れるススキと交わす挨拶
12
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翠燕
「こうすべき」 思ふほどに 道外れ 心に問へよと 鏡の叫び
8
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荒野のペンギン
あの頃の 名前で思わず 呼んでいた 君は今でも 「初恋の人」
7
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詠み人知らず
彼の辞書に貧という文字見あたらぬ富豪議員ら牛耳る永田町
14
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KEN
星へ行く 手垢のつゐた 乘車劵 燈りにかざし 通る改札
14
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KEN
つやつやと 朝露に濡れ 椿の実 ほろりぽとりと みほとけの下
16
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恣翁
細帯も締めで 寝間着の前はだけ 寝乱れ髪を 鏡に繕ふ
7
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コタロー
明けの空鳥は鳴きつつ飛んでゆく眠れる街の遙か上空
13
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灰色猫
静かなる光を浴びて祈るよう私の日々は星空とある
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