速魚のお気に入りの歌一覧
片井俊二
高層のビルの端より生まれきて去りゆく雲は夏をつれゆく
8
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へし切
病床に老いし母の手を取れば温いと笑みて子を見やる目に
30
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都詩
この角を曲がれば君がいるような遠い記憶に出会う故郷
25
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もり
泣いたこと内緒にしてね太刀魚の焼かれながらも目はわれを見る
20
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へし切
女郎花いまを盛りと咲き初める花に寄り添ふ男郎花かな
23
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都詩
行く先の信号つぎつぎ青となり飛ばして抜けるたそがれの街
19
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野々花
唐揚げにされてヒラヒラ反り返る 鰈の傷を優しくほぐす
6
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杉本浅葱
いやよいやねえあいつなのあいつだよあいつがきたよあいつすうが、く
2
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恣翁
夕暮れの枝に 鎮もる魂のごと しがみ付きたる ゴマダラカミキリ
22
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恣翁
暁天の藍に染まりて 欄に懸かる羽衣 朝顔の咲く
26
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恣翁
しゃがむ吾と 見守る父の目交ひの砂浜 辷る猛禽の影
22
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恣翁
日落つれば 涼しき風ぞ 吹き初むる 天の川瀬になき我が家にも
21
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恣翁
胎内に宿れる十月に 原始からの進化の夢を 胎児見るらむ
23
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恣翁
淀みたる秋の池には 浮草の満ちて 御幸の迹 尋ね得じ
20
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まぽりん
三十路へと年はふるとも女郎花いまを盛りと咲きぬべらなり
33
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詠み人知らず
焦りより祈りの数が多ければ 通じるものと 決めましたから
18
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ながさき
子供たち 一人ひとりが 宝なり 社会の宝 未来の宝
21
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ながさき
竹林の 風に揺られて オニヤンマ スイースイーと 軽やかに翔ぶ
20
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村上 喬
突然に降り出した雨に濡れながら心の澱を吐き出している
21
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へし切
道の端に横たふ蝉のこけ未練そ知らぬ顔に夏はかけゆく
22
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