煩悩のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
定刻の通過電車の案内が今この街の無事を知らせる
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灰色猫
銀色のオペラグラスで見る星は語り継がれる母なる神話
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灰色猫
流星と名前をつけてあげました瞬きしたら燃え尽きていて
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灰色猫
流星のかけらをたくさん拾っては彩り香る宝石箱へ
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詠み人知らず
糸杉の常緑の森に迷い混むセイレーンの声ハルピュイアが呑む
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詠み人知らず
おとしもの拾うくらいの優しさの満ち欠けをする月とティーカップ
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詠み人知らず
せかさるる現世の熱さむるまで契りし血に醉ひ加護と寢る御子
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滝川昌之
保線夫が朝にくつろぐ立ち飲みの頭上を君の車両が過ぎる
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へし切
冴ゆる日の炬燵に入れば温もりに巡る思い出まどろみの中
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灰色猫
日々のなか小さな不幸を集めよう些細な幸せ感じるために
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灰色猫
手作りのカレーを極めたあなたへとつづく行列できていますよ
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灰色猫
肌よりも言の葉よりも忘られぬ甘くただよう残り香を聞く
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灰色猫
君だけが信じてくれた憧れが冷めないうちに味わうポタージュ
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灰色猫
陽だまりの命の守る訴訟です野良猫たちの勝利の春です
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石川順一
火焔菜小池文子と読んで行く野菜の俳句を数多読みけり
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石川順一
牛丼や水餃子など食べて居る納豆入りの卵焼き食べ
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コタロー
水鳥に映る人影恐ろしく飛沫を上げて逃げるのみなり
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コタロー
一本の孤獨の道を蹈み分けて我の足音のみが聞ゆる
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コタロー
稜線の蒼空溶けて遙かなる丘の上より希望を託す
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コタロー
注連飾附けたるままの玄關の新築の家寢坊してゐる
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