金木犀のお気に入りの歌一覧
まあさ
冬うらら 姪より届く 内祝い 品の由緒を 尋ねてみたり
20
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祈り花
子育ての樂しさ知らず生き來して孫と歌留多の朗らかなりし
9
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野々花
嫉妬という言葉の中に隠された女の私が唇を噛む
15
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野々花
ガリガリと飴玉ひとつ噛み砕く溶け行く前の淋しさゆえに
15
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野々花
振り向かず水面を渡る風の音は誰かが流した涙の匂い
17
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絮谷新
凍空に白きページの開かれて凪の川面に立つは漣
30
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矢車菊
何もない街だと人は言うけれど耳を澄ませば海鳴りがある
25
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只野ハル
霜降りた田の面見下ろす電柱の雀囀る朝陽浴びつつ
22
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果禾緒
三人の日と書く「春」をひとり待つ 部屋にさす陽の力測りつつ
10
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鍬乃呑
足元の花に気付けばそれだけで眺めてしばし生きていられる
7
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石川順一
歯が欠ける最果ての地を訪れて夢想して居る如き幻想
15
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詠み人知らず
世渡りに建前要るは悟れども本音の語らう人ぞ好まし
15
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吉野 鮎
言の葉の濁流に沈み失語われ無音の言靈風の音かと
7
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沙久
腕まくりして「さあやるべ」仕事だばよいでねしても遣り甲斐あるびょん
18
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滝川昌之
加害者の心も吾の中にありその紙一重越えぬ強さも
10
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コーヤ
二人して手際分け合い料理していただくご飯に幸が舞い降り
27
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矢車菊
それぞれの歌集のうへで出逢ふときこころの瞳しづかにひらく
29
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沙久
「しね」という言葉の重さに気付くのは いつになるだろう「加害者達」よ
17
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リクシアナ
よもやまの何処につける句読点長針またも十二を示す
26
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高松 蓮
本名を 明かさぬ場だから つぶやける 吐息の数も 涙の量も
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