富鴨のお気に入りの歌一覧
小幸
嘘つきねあなたの仕草わかるのよ でも騙されてあげる今夜は
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小幸
触れたくて でもできなくて また泣いて この痛みさえ 君を感じて
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小幸
抱き合えば崩れて落ちる絡み合い皮膚さえ邪魔に思える夜
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へし切
いにしへを偲ぶ寄す処もなき街の時雨て月も陰る夜かな
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詠み人知らず
銭湯の広き湯に入りつかりつつタイルの富士に歌を詠まんとす
6
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宇槻
この時期に 日傘なんてと 笑うけど ほらもうだから 要るんだってば
3
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宇槻
冷える手を 重ねてみても 冷たいと 言ってはみたけど はなせやしなくて
7
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宇槻
天気輪 まろびかけゆく 童べの 声染むる過客 秋空高く
3
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宇槻
四つ拍子 跳ね跳び転がる 柳足 まだかまだかと 琥珀の双璧
4
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宇槻
音に聞く 青き日々を 重ね出であたわざわるる 衣の薄さや
5
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宇槻
伸びたねと 手すき梳かす 長い指 今月こそはと 思っていたのに
7
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美津村
朝の雷沖に去りたる波切港声はねあげて飛魚を競る
6
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美津村
黒く萎えし蜜柑の木をば刈り払い焼く白煙は蜜柑の匂いす
7
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にいこ
「傷付いた」そう言って泣けるあの子よりわたしは脆いと気付いてほしい
18
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にいこ
片耳で聞いた懐メロ二十年飛んでふたりの今メロになる
4
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つゆくさ
帰り道 車中はたちまちカラオケに ボリュームあげて歌うaiko
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つゆくさ
真夜中に ワンコール鳴り止む電話 もしかして君?そうかな?そうだ!
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つゆくさ
疲れたら ちょこっとチョコを口に入れ かたくなってる 心を溶かす
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つゆくさ
本屋には 俳句雑誌はあるけれど 短歌雑誌は見当たらなくて
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小幸
ごめんねと微笑む君の痩せた顔 聞けぬふりして外見る私
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