林ユキのお気に入りの歌一覧
恣翁
天高し 段丘を吹く 海風に 蒼に染まりし 芒となれり
28
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恣翁
去る人に 青き柳を 手渡して 併せて送る 春の終はりを
54
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うにうに
ほうぼうに伸ばした腕のかなしみのはてに掴んだエーデルワイス
7
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垂々
人間の夏の失意を飲み干してあしたの向きで枯れたひまわり
34
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やねうらねこ
熱つぽく語る人ゐて相づちは煙まみれだ 蒸気機関車
6
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只野ハル
虹の橋渡って行くよ君の見る夢の小路で待ってたいから
6
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薫智
ペンギンは微動だにせず佇んで見つめてきます惚れてまうやろ
5
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羽
長靴で立てば空まで落ちてゆく水たまり鳥ふたりきり森
8
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山本克夫
おそらくは鳥になれない夕やみに漂うだけの羽毛をつかむ
10
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きりあ
中ぐらいのくまの名前を忘れて小春日和に絵本を開く
6
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只野ハル
歩道橋に隠れた夕陽が下から顔を出しばつが悪そうだ
2
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やすむ
なにかを発明できそうなくらい さみしい
5
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逢桜カイン
雨宿り赤い電車でぬくぬくと春が来るまで座ってられたら
2
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三沢左右
露を抜く青葉を踏みて歩む朝湿りて低き夏の空かな
24
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三沢左右
夏とてか常葉の青に似るは無き 澄める空行く十代の魂
30
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卯月
下ばかり見て歩いても球体の果てに広がる百万の星
4
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緑里
角砂糖ふくんだようなキスをして静かに溶ける二人の隙間
10
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詠み人知らず
悪化する恋の病を持て余し銀河の夢をまた泳ぎだす
6
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うにうに
クマゼミであったのだろう 透明な羽越しに見る落葉の紅
16
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浅草大将
逐謫の身は置き所あらざれどいつかなりたし花の日時計
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