詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
十三夜月の光が眩しくて快晴の今日は小犬に鳴かれ
11
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滝川昌之
集団で踵を返す椋鳥の逸れたドジを入日が笑う
23
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詠み人知らず
町火消し揃い半纏水かぶり一番纏に命をかけて
13
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夢士
澄み渡る空に照る月十三夜 愛でる二人の影や一つに
20
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KEN
からまつの こぬれに昇る つくよみの 明かりにぬれて 襟たてる道
15
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灰色猫
ばったりと闇で出会った分身の私が私に手錠をかける
21
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灰色猫
遠浅の私の海へゆっくりと入水してゆくあなたの素肌
21
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煩悩
ワイングラスに愛を満たしたのち儚く割れてしまう二人
5
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樂々
春秋の花の時にも咲かざりしわが身ふる野の霜の下草
17
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滝川昌之
長く伸び付いて離れる帰り道つないだ影は君の温もり
20
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石川順一
鳥かごに黄色いインコが鳴いて居る大バッハより美しき鳴き声
18
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横井 信
秋晴れの陽射しの中で稲刈りの 轍を避けて歩く白鷺
11
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横井 信
交差点 秋風に揺れ聴く声は運動会の終わりを告げる
12
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夢士
秋日和チョキンチョキンと枝抓める脚立に立ちし吾が手の鋏
14
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KEN
息絶えた ことり手のひら あきの朝 ちひさな翼 ちひさな瞳
11
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煩悩
夕焼けが終わる頃に鳴きやんだ鳶が旋回している虹彩
9
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石川順一
石橋の上の毛虫は移動して裏へ回れば落ちそうになる
18
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千葉 甫
春まではそこに家あり人の居た更地に白く秋の陽の照る
9
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横井 信
何度でも変わる計画 語り合いすぎる時間に溜まった疲れ
11
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ひよこ豆
払っても幾度もそこに蜘蛛の糸君の強情朝の不愉快
11
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