朝がおのお気に入りの歌一覧
大埜真巫子.
山中に喪服で入った晴天に 樹樹の怒りが 聴こえた気がした
24
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美津村
亡き母の生れ変りの姿かと壁のヤモリを追はずおそれず
28
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詠み人知らず
休日のオフィスビルには照明も ひと声もなく靴音ひびく
21
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あかる
きこえるは途絶えぬ雨に子の寝息 あとは君さえいればいいのに
6
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詠み人知らず
タンポポとひまわり似ている気がするの太陽ばかり目で追うしぐさ
14
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ほの香
さへずりもささやく声も其処彼処 音にもあをき色ある季節
22
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ほの香
白黒に林檎放りてエリーmy love ふぞろいの夢so sweet
4
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ほの香
過ちは繰り返しません主語なくて逝きし人無念炎絶やさず
5
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ほの香
猩猩木その葉赤赤ぱらぱらと床に散り置き冬の暗号
9
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ほの香
妖精たち雪華と浮き来て一条の月光滑りたはむれ百花繚乱
2
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ほの香
知らぬ街妖しい角に惹き込まれ有機物なる吐息ふたたび
13
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ほの香
情一字なさけにあらぬ情念の想いの燃える立心偏
15
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ほの香
文豪の恋文おもはす巻き手紙ほどゐて滲む墨のおぼろ夜
22
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ほの香
木漏れ日がレエスの模様を描いてる公園のひなたは五月のやさしさ
18
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へし切
向かい風ペダル踏む足たよりなく抗ひゆくは辛き歳かな
28
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みやこうまし
赤群れに白き一本チユウリップ赤き大波に溺れず立てり
12
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みなま
アグネスじゃなくてもこんなヒナゲシの道では何かうらないたくなる
7
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みなま
やがてくる灼熱の日射し跳ね返し甘く実れと瓜の苗植える
6
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花梨
菜の花を搖らす雫は冷たくも陽のめは伸びて風ぬくぬくと
9
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詠み人知らず
音もなく降りみ降らずみ庭の緑潤してゆく穀雨の午後を
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