おおしまゆきこのお気に入りの歌一覧
あき
いいかげん寝ておしまいというように夏の気配は夜に冷えゆく
15
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たんぽぽすずめ。
笹満ちる山の斜面に一輪の百合からそよぐ無垢なる強さ
18
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詠み人知らず
交差点 電柱の落とす影は濃く 横断歩道を串刺しにする
24
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みやこうまし
ゆらゆらと揺れる切り絵の道を踏む夏日険しき御所の林間
21
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芳立
ベランダにみのるトマトが去年より赤いひとりの七月六日
16
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聴雨
文はなく雨音だけの訪ね来るそこはかとなく寂しき夕べ
18
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日向猫
板塀に凌霄花の花房の淡き朱ありて夏雲は白
27
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遠井 海
図書館で借りた呪いの巻物で子らと一緒に闇をさまよう
8
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falcon
遅れ咲く庭のもじずりひとの世のねぢれも好しといふがごとくに
19
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たんぽぽすずめ。
グシャグシャに泣いていたならお別れは消せたあの日が我の十字架
16
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たんぽぽすずめ。
この星の一点に在る冷房が効いてる我の部屋は楽園
14
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聴雨
逢ふこともままならぬ夜は軒端より鵲かける橋渡りたき
19
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日向猫
逢ひたしと思へど翼無き身ゆゑ念じて呼ばん鵲の橋
14
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桜園
笹舟を作りて川に流そうか皆の幸せ願ううた乗せ
24
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三嶋
牛乳の倒れた瓶をさがしてる君にぽろぽろ降りそうな星
3
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樹 沙羅
短冊に本当の願いは書けなくてあなたにそっと耳打ちをする
3
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詠み人知らず
夕闇のコンビナートに炎あり その頂点に月の白あり
36
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たんぽぽすずめ。
身ごもりの妻を抱きつつ日傘して影ふわり立つ梅雨晴れの道
26
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inosann
公園のベンチに座る足元を鳩のトボトボ歩くお昼時
20
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みやこうまし
蝶一羽連れなく飛ぶを悲しみてしばし目追えり梅雨曇る下
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