葱りんとのお気に入りの歌一覧
只野ハル
目的は記憶すること旋律に円周率を当てはめ弾ける
15
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リクシアナ
前髪を眉に揃えしその少女天使の降りる初夏の中庭
15
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林林
ててててて 転がる毬を追いかけてよちよち歩く子にお日さまが
23
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ゆり
子ツバメのエサねだる声軽快に紫陽花わらう雨もまた好し
15
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へし切
土手の間をすぎゆく水はさらさらと 風はあたたか 魚飛び跳ねる
21
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己利善慮鬼
祖父宛に届く手紙の封蝋を燃やして歌を詠むぞ寂しき
4
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桐生賄
子供らに 菓子パンさえも 買えなくて 草を取りつつ 隠れて涙
17
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宴
まだぬるい麦茶に氷をひとつ入れパキンと鳴って夏が近づく
21
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桐生賄
あいたたた 体そちこち 筋肉痛 情けないかな 草取りごときで
13
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詠み人知らず
天麩羅は さくさくのうち食べるもの 休みの日暮れ 空にはヘリコ
14
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へし切
夕暮れて茜に染むる西の空どうやら明日は夏日となるらし
22
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ながさき
前向きの 心があれば 道はある 「冬」は必ず 「春」となるから
23
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桐生賄
芍薬の 蕾ようやく 綻んで 義母と二人で 仏花に飾り
15
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恵
手を延し「母さん」でもなく「おい」でもなく最後の言葉は母の名でした。
38
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コーヤ
幾重にも花びら重ね着飾って今日もあなたの来るを待ちわぶ
12
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りんす
風薫り物干し竿で逆上がり雲は今でも甘いのかなあ
4
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りんす
ちょうどいい可愛さで春踊るならお口にチャック開花しましょう
4
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月虹
カーテンを開けてください青空はいつも僕らにそっと優しい
81
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へし切
新緑の青葉が下を風わたる ひかりやはらか麦田をつつむ
20
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たけくらべ
平凡を絵に描くやうな暮らしぶり然したることのなきが幸せ
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