千映のお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
歸りきて汝が影のなき部屋裡に射し入る陽長き神無月午
18
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横井 信
垂れ込めた雲の隙間に光差し思い悩んだ夜も溶け去る
15
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へし切
「ごめんね」の言葉も空し 虐待の怒りも知らぬままに 幼児
16
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灰色猫
日焼けした君が微笑むフォトグラフ幼い恋の白いアルバム
21
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滝川昌之
首輪だけいつも伏せてた定位置に遺影のように老犬は無く
20
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うすべに
傾いた秋の陽ざしのひまわりの 稲穂にならいこうべを垂れる
12
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詠み人知らず
秋風にやさしく揺れててっせんの季節はずれの蔓葉黄緑
18
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詠み人知らず
秋深み障子に影の木の葉搖る夕暮れ侘し想ひに耽(ふけ)り
18
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夢士
久々に握るハンドル秋うらら大利根越えて筑波やま見ゆ
13
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詠み人知らず
うたかたの華やぎ祕めて曼珠沙華しきりに燃えて山あいの畦
20
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詠み人知らず
アルバムに子の運動会の目じるしにと赤い靴下履かせてをりぬ
13
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へし切
叶はぬと知りつも君に逢ひたいと おはぎを二つ 秋彼岸かな
18
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ガビー
カテーテル入れて太さを取り戻す 父の血管頼もしく見ゆ
6
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灰色猫
雨だとか涙であるとか不思議だね僕らは水と共鳴できる
18
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吉野 鮎
たたなづく雲を包みて朝の虹七色架けゆく遙かな西へ
19
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灰色猫
水槽のお魚みたい雨音に包まれている夏の図書館
21
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恣翁
縁側を 庭に飼わるる鶏の 油然と 一羽歩き回れり
15
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滝川昌之
街中ににわかに増えたラガーシャツ ハチ公までもが桜の戦士
14
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灰色猫
美しい旋律だけを届けます声の変わらぬ少年として
16
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恣翁
待ちながら 雨傘にて書く貴方の名 見られはせぬかと 慌てて消しつ
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