煩悩のお気に入りの歌一覧
石川順一
物置の部屋で少しは整理する降りて雑菌臭に戸惑ふ
12
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灰色猫
月だにも光らざれども歌にせば祓えなき雲いづこにもなし
22
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へし切
霞みこむ空の気色もうらうらと照れる春日に匂ふ梅の香
20
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滝川昌之
雨予報 春の匂いの中にいて 図書室中に告げる卒業
19
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石川順一
階段で地図読む母が居る朝は昨夜の嵐をしばし忘れて
16
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石川順一
餅を買う行列離れて歌を詠む小石の上で強風も吹く
9
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石川順一
なおいぎれ買うのあきらめ結局は握手が出来ぬ昼餉は遅め
8
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石川順一
休部する部活自体が無くなるか個人の休部届けか知らず
11
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灰色猫
蛇口より流る雪消はきらめいて朝にふくめば春きたるやも
24
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石川順一
私有地は羞恥心とは違うもの川へ飛び込む幻を見た
10
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滝川昌之
胸章を一人ひとりにつけ終えてもう先生は涙目になる
19
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へし切
働きしものの為とは名ばかりに見え隠れする企業の思惑
15
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石川順一
雪が降る二月五日に動画撮る夕餉の牡蠣は水餃子なり
9
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灰色猫
巡りゆく季節を渡る如月が弥生と変わるラインを越えて
21
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石川順一
円ドルはニクソンショックで変動の相場と成れり返還前に
10
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石川順一
一ドルは三百五円と成り果てて資産の目減り庶民の不満
7
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滝川昌之
気づかないふりをして待つ卒業の気づかぬままに切れてゆく糸
22
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へし切
世の中に 記録 記憶も残らぬが 吾が来し方に恥じらいはなし
21
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灰色猫
太陽をただひたすらに浴びました春を迎える雪だるまとして
26
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滝川昌之
念願のお礼参りの歩は軽く天神様に絵馬が笑えば
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