茂作のお気に入りの歌一覧
杜鵑草
定めとて送り送られ別れつつ春は心ぞもの憂かりける
19
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横井 信
青空の流れる風へ高らかにヒバリの遊ぶ春の田園
8
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只野ハル
乗り換えの駅で乗り込むその人は隣にすわるいつものように
6
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恵雪
長き翅たたみ我が胸着地する天道虫の丸さ愛らし
13
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へし切
お散歩の園児の帽子はひよこ色 みんなよちよちお利口さんだね
13
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敦希
浅緑小さな手ひらくいちょうの葉 陽を掴もうと競い繁れる
14
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ななかまど
男にはあるという七人の敵古希を跨ぎて数えてみたり
13
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滝川昌之
初夏行きの列車に若干空席が残っていますお急ぎください
16
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杜鵑草
なにとなくものめかしくも見ゆるかな高校入学しつる男子は
11
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横井 信
犬を連れゆっくり歩く葉桜に変わる並木に揺れる木漏れ日
14
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まほろ
桜咲く日々の終わりが惜しまれて遠回りする 風がやさしい
9
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へし切
春色の風に誘われ微睡めばやさしい君に逢えるだろうか
16
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ななかまど
カタクリを初夏の風撫でて吹け紫揺れる里山の春
16
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滝川昌之
手でちぎるキャベツはさっと火を入れて春には甘さを増す回鍋肉
16
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横井 信
街角の柿の若葉の新緑にきらりまぶしい夏めく陽射し
11
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しきしま
梅の花春の盛りに紛らせて散るや別れのつらきを思へば
8
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滝川昌之
葉桜に春光強くなりゆけば街には日傘追いかけて咲く
23
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へし切
受け継げる兜飾りは孫のため古き姿も雄々しかりけり
14
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ななかまど
ぱっと咲きさっと散りゆく儚さを大和心といにしえびとは
14
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リクシアナ
うつし世の澱みに屯す花筏あすの流れをひとひらが行く
10
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