茂作のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
渡れてた川の飛び石向こう岸あの少年の夏の日を追う
14
もっと見る
へし切
名を違へ可憐なる花いぬふぐり生きねば生きねばとなほ蒼い
12
もっと見る
ななかまど
夏の夜は短かすぎます恋焦がれ恋歌に灯す線香花火
13
もっと見る
横井 信
固まった畑の土を耕して夏の野菜の花を見つける
10
もっと見る
恵雪
包丁を入ればすっと胸のすく 紫紺より出づ茄子の白きに
10
もっと見る
へし切
銀色にその肚みせて魚跳ねて川辺を行けばこころは踊る
11
もっと見る
ななかまど
霧雨が青葉を濡らし振り継げば外へ誘う心湿りおり
12
もっと見る
滝川昌之
ワイシャツのまくった分の前腕のやる気を評価する紫外線
15
もっと見る
横井 信
芝犬のひょいと越えてく田園の初夏の小さな青い水溜まり
11
もっと見る
滝川昌之
知覧にも初夏巡り来て少年兵ホタルと成って帰還されたし
15
もっと見る
へし切
恋ごころ消えて久しい老いの身にふと灯をともす君がおもかげ
14
もっと見る
ななかまど
湧きあがる緑の樹々の葉裏から気の降りそそぐトンネルをゆく
14
もっと見る
横井 信
昨晩の雨の名残りの溶けて行くしずかに揺れる葉っぱの雫
11
もっと見る
滝川昌之
手折らずに野辺に置いては他人の花 家に上げれば添い遂げるまで
14
もっと見る
恵雪
忙しさに追はるる吾子も見上げなむ やはらかに輝る朧月を
8
もっと見る
へし切
父親は母親代わりも出来ぬもの妻亡き後の擬きの半生
14
もっと見る
ななかまど
芍薬が両手をひろげ咲き誇る見ごろですよと亡母に伝える
12
もっと見る
横井 信
列車待つ駅のホームに鳥の鳴く五月の朝の広い青空
9
もっと見る
恵雪
雨上がり雑草を刈る音と青き香を纏ひ帰らむ初夏の道
9
もっと見る
へし切
水の辺に生ふる五月のあやめ草 人待ち顔に笑みて咲き初む
15
もっと見る
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[541]