詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
ななかまど
やわらかき雨音本に吸われゆき漱石の猫ゆだんのならぬ
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ながさき
題目に 勝るものなし この人生 今がその時 「まことの時」と
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秋日好
一本だけ光浴びてる芝草の孤独を思う落ち葉かさこそ
10
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恣翁
軒に干す大根の葉の 乾きぬる音ぞ 夕べに紙揉むごとき
16
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へし切
夕暮れて街の灯りに温もれば目には黄金の銀杏の並木
16
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うすべに
秋ふけて冷たい雨に紅をひく あなた想えば鳴くかごの鳥
9
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ななかまど
本日は売り切れましたと言うように銀河の寝屋へ急くやお日様
11
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滝川昌之
弁当を冷やかされてた新婚の午後の欠伸がまた憎らしい
22
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横井 信
秋の陽に揺れる電車のつり革を掴み損ねた僕の左手
10
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ななかまど
身の程も知らず付けたる柿の実をあきれるように自重の人は
9
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滝川昌之
「見る会」に招かれ見るは別の花 桜は大事な人と見るべし
24
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KEN
夜の風の 冷たき程に 映えにけり 朝日を返す 峰の白雪
14
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横井 信
道端の落ち葉をきつく踏みしめて呼び鈴鳴らす秋の足音
16
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夢士
冬日没り欠けゆく月の路灯り冷えゆく風に鼻歌交じり
10
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滝川昌之
道を掃く会釈で過ぎる人は稀(まれ)誰かの業と知る眼持ちたし
15
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灰色猫
邦訳の絵本のなかで遊ぶ子はいつか世界を癒すのだろう
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灰色猫
珍しい本を扱う古書店のワゴンセールに私の歌集
11
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ななかまど
晩秋の明かりははやも山に消え落ち葉のにおい地より沸き立つ
10
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由縁
退院の二文字だけに恋い焦がれ医師のくちもと憧れ見つめ
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横井 信
窓際の床を横切る鳥影にゆっくり閉じた長い物語
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