聴雨のお気に入りの歌一覧
麻倉ゆえ
真夜中は遠い記憶の色に似て少し涼しく黒光りする
10
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麻倉ゆえ
淋しさは人の心を惑わせて友情さえも恋かと紛う
10
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麻倉ゆえ
いつだって君の気持ちの花束の一輪だけがあれば幸せ
12
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麻倉ゆえ
ふるさとの変容という現実を見せつけてくるストリートビュー
14
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麻倉ゆえ
あたためたミルクの匂い漂って冬らしい朝しっとり光る
17
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麻倉ゆえ
こんぺいとう崩れて溶ける一瞬に舌ひんやりと失恋を知る
14
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麻倉ゆえ
帰省した子に捕まったクワガタが初めて通る自動改札
20
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幸子
静寂のただなかにあり自らの小宇宙へとせまりゆくとき
18
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詠み人知らず
雨足の強さ凌ぎて耳奪ひ振り絞れるや 生惜しむらむ
10
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横井 信
盆前のだらけて過ぎた一日に氷を一つ口に頬張る
17
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滝川昌之
明け方にタオルケットを手繰り寄せ暦どおりの秋を迎える
28
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滝川昌之
「今がいい」そんな時間は短くて移ろう日々と家族のかたち
34
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幸子
雲透かし月輝けり御簾ごしにゆかしき人の匂ひ立つごと
12
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幸子
カメラから逃げる幼児は愉しくて神様だって追いつけはしない
13
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幸子
一日の業なし終へて駅降りぬ ふり初むる春の雨と雑踏
14
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幸子
公園のベンチの材になりし木もほのかに笑みて見ゆる春の日
15
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幸子
自らの後ろ姿の美しさ露も知らずに女性たち行く
16
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幸子
逢ふことのなくもつのりしこの想ひ ただひたすらに詠むばかりなり
17
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幸子
ライオンの髪形なるも よろよろと起きる 威厳を醸し出せぬ朝
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幸子
いつよりか心に住みてひたひたと泉のごとく満つ君の歌
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