揚巻のお気に入りの歌一覧
銀
うつくしく饂飩の端を噛み切ってばかりの君と満ちるサイレン
3
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銀
まぜこぜに過ぎて七年想いなど群青の底のかけらの硝子
5
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林ユキ
海にふる雪を見てゐる円窓にかもめの白がかすみゆくまで
11
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笠原宏美
孤独とはうちなるものとテレキャスター陽の傾ける空を満たしぬ
7
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笠原宏美
哀しくも何ともないが何処までも自己完結な灰色の空
10
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浅草大将
ゆく舟の櫂に流れはみだれ川飛ぶやしぶきも花のさきぶれ
17
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やねうらねこ
うす膜に隔てられたる境界に二つの海のせめぎあふ夜
9
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やねうらねこ
眠りゐるたましひの火を起こしつつ背をなぞりゆく君のゆびさき
4
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やねうらねこ
しなやかな四肢でシーツを縫ふやうに蔓植物の擬態をとりぬ
4
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たちかわ
ひとりでも平気ですって慢心がポテトサラダを乾燥させる
32
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たちかわ
痛い目にあってみたくて鮮やかなペペロンチーノの鷹の爪噛む
12
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Kantの娘
独り居て見上げる窓の雲井には君を待ちたる臥し待ちの月
3
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鹿男あほでよし
半年も換気をしない部屋にいて一人暮らしをこじらせていた
12
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螢子
心をば「うら」と読めるを知り初めし今日裏切りは心切りと知る
24
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きりあ
赤い実をくれろと庭に飛んで来た鳥の翼に冬日の凍ばれ(しばれ)
13
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きりあ
ペットボトルに砂を入れ打ち寄せる波持ち歩くきみの背中に月
5
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きりあ
漫画家になりたいという姪っ子が描いた我が父額装されて
7
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きりあ
鈍色の空より落ちる六弁の花よおまえは何が悲しい
59
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芳立
野に花はあるべきやうを知らずともあるままに咲きあるままに枯る
13
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光源氏
さくら花千の風吹く名殘には君なき空に月ぞかすめる
18
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