山桃のお気に入りの歌一覧
蕗子
緩やかな波状を描くわが熱にパウル・クレーの金の魚棲む
5
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蕗子
マハラジャのルビーの如く競い合うさくらんぼには驕り許され
3
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蕗子
採血を重ねた腕を振り上げていま駆けてゆく夏の尾見上ぐ
4
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蕗子
還らない波もあること知った朝宇宙の中のささいなる事
5
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蕗子
幼な子を抱くようにして自らの心臓を抱く(あきらめぬこと)
5
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蕗子
身の上を恥じなくて良い、と云う人よ言葉は杭のように刺さりぬ
15
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蕗子
泣く人の隣りに居ればひそとして時が逝くさえ見ゆる心地す
8
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蕗子
身をよじる悔しさと在り病得る我が身のことで人諍えば
5
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蕗子
自らの親切疑わぬ人は返事しにくき事ばかりきく
8
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蕗子
久しぶりに眉を描きて会いにゆく楽しくはなき話するため
7
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蕗子
スポーツバッグ持つまま訪ね来た人に病は気から などと言われり
8
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蕗子
薬飲み下したるその一瞬に五つ願ひて四つ消したり
10
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蕗子
連休や ベッドより見る五センチの空横切って去る航空機
6
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蕗子
天井の模様数える夏の夜鎮痛剤はゆっくりと効く
14
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蕗子
諦めのひとつ手前に訪れるまだ見ぬひとの眼の色の夜
29
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みやこうまし
コスモスに心浮かれり近寄れば我も我もと微笑みくれぬ
11
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蕗子
肉体をはなれ秋野を駆けてゆく野花うつくし 風ようつくし
13
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蕗子
あす起きて新しい身体だったなら秋草摘みに行こ あした起きたら
12
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天野めぐみ
友達に初めての春がやってきたあーあここにも花が咲けばいい
7
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天野めぐみ
灯明の淡い光は陽として夜更けの桜我に散るらん
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