御崎 耕のお気に入りの歌一覧
千紘
「辛ければ帰っておいで」と言う声が電話の向こうに潤んで見える
21
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藍鼠
気付かないふりを続けていたかったやまない雨のまぼろしの中
17
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キタハラ
あたらしいイヤホン無駄に音がいい かなしい歌がもっとかなしい
32
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浅草大将
人知れず野に実をむすぶ花こそは名もあら草の冠なりけり
29
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浅草大将
夏ごろも薄情けとて掛けたまへひとへに君を想ふ我が上に
25
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リンダ
クレームを短歌で送る試みに品があるなと喧嘩にならず
28
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薫智
自転車で駆け抜けている瞬間は風に溶け込みにじんでいける
18
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島祝
夏引きのいとど芳ばし肥の香の流れてこその古里としる
19
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まるたまる
ひとりでもオルセー展を見に行くしアフタービールも飲んでしまおう
18
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光源氏
海原の光の波はきはまりて涙を誘ふ春のさざめき
19
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浅草大将
陽にゆれて匂ふ若葉のあさ緑うつろふ露のいのちかがよふ
21
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ムラサキセロリ
僕はもうビョーキなのだが平気だよ一歩戻ればビョークになれるし
7
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ケンイチ
牧水を説いても解らぬ人だけどいつかはつながる道連れの旅
13
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聴雨
朧月すずりに浮かべ書にむかふ白をうめゆくほのかな静寂
30
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でくのぼう
死するなら吾の遺骨碎き野に蒔けよ夏には咲きし向日葵の花
19
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でくのぼう
吾れの居ぬ朝の寢床の枯寂しさに香焚き偲ぶ春の終はりを
26
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でくのぼう
雷鳴は眠れる者の夜半裂き腐れる血の雄叫び醒まし
14
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まるたまる
夕刻にビルの合間に消えていく太陽を見る すっかりひとり
19
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浅草大将
吾子が手に育て摘みにし野良豆に優れる肴世にあらめやも
33
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羽
カレンダーやぶく季節の裂け目から未来のようなものの手ざわり
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