村木美月のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
我先と蔓で抱き着く朝顔を受ける支柱の柱冥利よ
15
もっと見る
西村 由佳里
子離れをせねばならぬと眺めてる初めてづくしのみどりの窓口
8
もっと見る
灰色猫
真夏日の幻みたいゆらめいた君は届かぬ逃げ水でした
24
もっと見る
うすべに
ふいに吹く夜風に揺れる葉桜の 音におどろく蝉のひとこえ
11
もっと見る
リクシアナ
片耳に鼓動の疼く夏のよる水のうたかた若き潮騒
17
もっと見る
詠み人知らず
友からの手紙に添えある一枚の木の葉の栞にこころ和みぬ
11
もっと見る
幸子
もし告げて砕け散ってもあなたへの想いは花となって舞うだろう
14
もっと見る
うすべに
雑踏にきみの背中を探しても 鬼さんこちら手のなるほうへ
12
もっと見る
滝川昌之
予報士の見通しよりも明確に雨季の終わりを告ぐ蝉の声
20
もっと見る
垂々
ふちの欠けた訂正印でつけられた傷は愛だったんだねきっと
7
もっと見る
垂々
この傷をさらにひろげるその舌を愛と呼ぶのはおかしいですか?
21
もっと見る
うすべに
はすの花 うすもも色にほほ染めて 雲にほほえみ夏空を待つ
9
もっと見る
三沢左右
花の名を知らない僕の掌の中の花をあなたの名前で呼ぼう
109
もっと見る
つちだゆういち
君からの一時帰国を知るメール見える夏にときめく予感
12
もっと見る
聴雨
久方の風ひるがえすカーテンの裾もてあそぶ中也の詩集
13
もっと見る
詩月恵
横顔に見惚れてうわの空で聞く美術鑑賞イヤホンガイド
6
もっと見る
河のほとり
なぐさめて月を待つ間のおもかげも消えてほどなきたそがれの風
10
もっと見る
村上 喬
眠れない夜をいくつか跳び越えて戻っておいで梅雨の晴れ間に
10
もっと見る
千映
枯れていく母の体が枯れていく終着駅にもうすぐ辿りぬ
12
もっと見る
恣翁
今宵また 気儘な君を待ちつれど 想ひ届かで 夜を彷徨ふ
14
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[96]