ちりピのお気に入りの歌一覧
山本克夫
この夏の理解者になりそこねたひとが入道雲に包まれてゆく
7
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山本克夫
あるいは過不足のない嘘に包まれ何も気付かず幸せだろう
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山本克夫
おびただしいあおぞらに囲まれてゆきばなく逃げこむ雷雲
3
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文月郁葉
さよならは口にしないで新宿は嘘の飛び交う街なのだから
14
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山本克夫
ゆうぐれ せいよりも幾分かしにちかい側を歩きだしているの
3
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山本克夫
スタバの奥まった席にひとり残るカフェモカの冷めるのは早い
3
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山本克夫
手のひらのなかにとじ込めたつもりでいたの 開くのがこわい
5
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虫武一俊
みずうみに蓋をするときおはようのあなたの声を夢見る魚
10
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山本克夫
波打ち際の椅子の背もたれにすべてあずけられた軽いからだ
2
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山本克夫
ゆっくりと貝になりましょう聞こえくることば「うそ、うそ」と呟いて
5
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山本克夫
はんしゃする魚眼レンズの街角にわたしはひとりえら呼吸する
6
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山本克夫
両耳を立てれば潮騒がきこえる海へむかうべきなのでしょう
4
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山本克夫
恋としてなりたつまえにきえてゆく笹舟を川にながせば闇に
4
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山本克夫
いま、夜にかわろうとするゆうぐれとシンクロ率を高めながら
5
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山本克夫
真ん中に背骨があってくらげとは違う生き物 ただよえぬ海
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文月郁葉
てのひらをひらいてみれば昨晩の君の吐息を閉じ込めていた
5
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瀬波麻人
「会いたい」と君が言うなら駆け出すさスターをとったマリオみたいに
7
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山本克夫
なにか判らないものに名をつけて一時の親しみのなか眠りにおちる
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文月郁葉
雛鳥のようなびわの実 てのひらでくるんでやればやわらかく鳴く
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たんぽぽすずめ。
いつまでも開かぬようなじれったい蕾のための 歌のひとひら
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