灰猫の爪のお気に入りの歌一覧
竹本未來
舌だっておんなじ色にしてみたい青いキャンディー口移しして
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竹本未來
網棚に置いてきぼりの日刊がいつもの朝の均衡保つ
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竹本未來
孫の名を忘れてもその猫の名は記憶していた貴女に「ごめん」
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竹本未來
擦り切れた秋を含んだ水滴が世界の縁にぶら下がってる
11
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竹本未來
それだけがいつまでもただ膨らんで絵の具ただただ白にぶつける
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竹本未來
ひとりだけ置いていかれてもどかしく踊り続けるずぶ濡れの月
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竹本未來
夜明け前まだらに濡れたアスファルト湿った木々に恍惚の朝
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ムラサキセロリ
割れてても割れてなくてもスヌーピーは皿の中で笑ってたんだ
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ななひと
少女を壊すのです。柔らかな頬を掻き、想像の懸け橋へ。静かな湖底の音楽よ。
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ななひと
ねらんぼりあ、ぬらんぼりや、つぶやきながら意味もなく側転がしたいのである。
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竹本未來
ゆるされて眠れる夜が欲しくって空気の渦に聞き耳たてる
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竹本未來
あしもとの飽きた孤独に餌をやり天鵞絨のような背中を撫でる
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竹本未來
ゆっくりと日増しに淡くなる世界 白になるまであともう少し
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竹本未來
じわじわと世界の端が光りだす夜の終わりの始まりに眠る
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竹本未來
丁寧に零れぬように気をつけて海をたたんで本に挟むの
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竹本未來
ソの音で始まるうたを思いつく限りあげよと神父が迫る
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竹本未來
ひとりきり沈みきれずに明け方の空に漂う消えそうな月
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竹本未來
あいまいな涙を流す残像に 触れようとする指先かすむ
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竹本未來
道端の苺になってこの世界 一粒として何の夢見る
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竹本未來
残り香に仄かな秋を含んでる 君はいつでも季節を運ぶ
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