灰猫の爪のお気に入りの歌一覧
竹本未來
あてのない悪意がそっと舞い降りて傘もないのでじっとしている
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竹本未來
できるならシャボン弾けるときみたく跡形もなく消えてみたいね
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竹本未來
ゆつくりと旋囘を續ける世界バランスとれぬ吾は落ちゆく
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竹本未來
ぱりぱりと薄い空気が割れる音すべてを冷やす夜に寄り添う
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竹本未來
海は海、かきまぜたって変わらない。君が君でしかないようにね
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竹本未來
てのひらのたまごの内に降り積もる白い不安で窒息しそう
7
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竹本未來
美しき月雪花の夜更けには私を囲む幻の蔦
16
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竹本未來
盛大に別れを告げて今すぐに思い出になる準備はできた
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竹本未來
その夢は目を開けたまま飛び散ったダイヤモンドを飲み込む夜明け
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竹本未來
見上げてる何も思わず願わずに 張りつめたそら薄氷のよう
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竹本未來
輪郭が引き締まるあさ清潔なシーツの上で苺になるの
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竹本未來
粉々になった私が舞い降りる君の聖夜に呪いの予報
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竹本未來
新しい世界は生まれ続けてて手にとれるのは誰かのお古
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竹本未來
背を向けて私を守っているつもり?いいえ、世界を見張っているの
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ななひと
夕闇になまめかしさを散り広げ足だらけの空ひとり吊り下がる
7
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ななひと
死にゆく目遅延の足音緩慢に毒色のそら繰り返し氾濫する。
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竹本未來
とんでゆく鳥のかたちの浮雲に小さく手を振るだけのわたし
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竹本未來
前をゆく風の袖口つまんでも振り返ることなく渦を巻く
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竹本未來
ゆっくりとページをめくるかのように窓の明かりを眺めて歩く
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竹本未來
空白があたしのなかに溜まってく 白い脂肪に変化してゆく
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