虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
ひな ろくろう
別れたる夫婦なりしが歌集では同じページに竝びて載れり
13
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滝川昌之
匂わせる卒業間近の花の季に好きでしたとの思いほのかに
18
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へし切
烏克蘭 侵攻せられしあの日から はや一年に 春まだ遠し
14
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こるちぞう
窓開けて流れる風に手を入れて空氣のぬるみ味はつてみる
9
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恣翁
最後まで 林檎の皮を 器用にし 剥きつる君の長き指はも
17
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広葉樹
二八蕎麦ちょいと手繰りて三箸半いであふ酒を一口すする
13
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恣翁
早春の和らかな風 ささなみを 温む水面に畳みけるかも
21
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ななかまど
丹頂のいる単線の無人駅エスエルの音湿原に消ゆ
19
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滝川昌之
音大の春窓に聴くビバルディー日増しに弦は滑らかになり
23
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滝川昌之
辛夷かな木蓮だろうか枝先のピスタチオ色柔き花芽は
20
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艸介
虫よりも鳥よりもなほ雄弁に ハックションとぞ春を告げぬる
7
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横井 信
陽だまりに小さな梅の花咲けど冷たい風に丸める背中
13
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茂作
ふる里に待つ人無くも父母と 摘みしわらびの山訪ねたし
20
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なりあきら
春風が 吹く青空は 旅心 ゆくあてもなく 彷徨うように
8
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ななかまど
充実感なきまま一日閉ざしゆくマグドナルドの堅き椅子の上
14
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こるちぞう
大根の輪切り剥く手の庖丁の厚み迷ひて終へる一周
7
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中野洋三
天上の銀河煌めきバッハ聴く 平均律の啓示のフーガ
5
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草木藍
満開の梅にメジロの群れ来たり小枝揺らして花びらこぼす
11
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千葉 甫
夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの
8
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ひな ろくろう
五十年まへの仲間と語らへり夢の中にて我のみが老い
5
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