銀ねずのお気に入りの歌一覧
松本直哉
文化祭果てて息子はスカートの洗濯乞ひぬ女装のあとの
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あまいりょう
どうしても絡んでしまう糸をたどつて生きてしまうねぼくたちは
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もぉりもり
ほんのりと笑うあなたがあたためた、月、昼の月 いまさわれそう
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もぉりもり
「赤紙がくるぞ」と父がつぶやいてかくん、と母の背骨が曲がる
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もぉりもり
海が好き だから投げる 投げてもまたあらわれる 美しい人
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もぉりもり
煙突に花びら詰めてごきげんな火葬場からは踊りでてくる
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もぉりもり
ゼラチンを温めるようにこの冬の仔猫を抱いてどこかさびしい
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もぉりもり
らんらんとはだかの朝日がさしているまっただなかで脱衣した春
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もぉりもり
花時計しおれぬように群青の夏の係りが恋を集める
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もぉりもり
あのひとを剥いていくきみまぶしげに 林檎をめぐるナイフあやうい
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もぉりもり
「一つだけ言っておきます」が口癖のやつは手ごわい一角獣だ
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もぉりもり
なんでも屋みたいな愛がめぐってる街にはこわれものが多くて
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もぉりもり
耳鳴りの行方を追えばわたくしの頭蓋にひとつ星が流れる
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もぉりもり
どこだって居場所はあるさこっそりとこの世にくっついてるごはんつぶ
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もぉりもり
千年もあなたを待ったテーブルにやさしい野菜をひろげて眠る
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もぉりもり
やわらかい手をひっぱれば春が来るつぎつぎと来る 眩しい手紙
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もぉりもり
香ばしい光をかじるトーストのうえにも薄く降りる秋空
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もぉりもり
風葬が似合う男と旅にでる わたしの鳥は肩から啄む
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もぉりもり
ひきだしの奥で手紙は歳をとる手をとりわたしは散歩へ連れやる
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あまおう
嬉しさを そんな笑顔で 返されりゃ 曇り空でも ひばりが鳴くよ
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