茂作のお気に入りの歌一覧
ななかまど
心臓の悲鳴を何度も宥めつつ三角点にさわれば嬉し
18
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横井 信
柔らかく芽吹く若葉は朝に降る雨の雫をやさしく弾く
13
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へし切
吾が宿の狭庭に 牡丹咲きにけり 花の姿に君を偲ばゆ
11
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恵雪
いつの世も人の苦悩は如何ばかり 曼荼羅が説く仏の救ひ
7
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ななかまど
帰りゆく蜂に未練のあるごとく飛び去るたびに拗ねる水仙
18
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滝川昌之
十六で駅まで漕いだ自転車を六十一でまだ漕いでいる
18
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美生子
久々に編んでいますよ母さんのサマーセーター淡い緑で
12
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横井 信
まだ水の入り切らない春の田のカエルの声に月は隠れる
14
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へし切
なみなみと水を張りたる放水路 のどかなるかな釣り人の見ゆ
10
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ななかまど
田植え終えまんぞく顔の父と母 時間の岸辺よみがえりくる
15
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滝川昌之
永く着て愛着のある冬コート クリーニングに出す春の好日
15
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横井 信
雨の降る前に急いで涼しげなきゅうりの苗を畑に植える
9
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兎桃
吾の知らぬ祖父の残せるトランクに衣を入れて旅へと連れむ
3
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兎桃
手に馴染む古きペトリにフィルム入れ愛しき景色写真に収む
2
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滝川昌之
かつ丼で自白するのは取り調べ室だけでなく自宅居間でも
15
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ながさき
眞實に 日本の國を 憂ふなら なぜに大同 團結できぬ
6
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恵雪
暮れ残る空に寺院の鐘ひとつ塔を見下ろす十日目の月
14
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へし切
老いの身はいつでもどこでもそこにある ふんわりふわふわ空に浮かぶ雲
12
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恣翁
花影を踏み拉きたる物狂ひ 八重の桜を月下に仰ぐ
13
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ななかまど
朝一の散歩に脚の目覚めねばアキレス腱を伸ばすは大事
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