茂作のお気に入りの歌一覧
杜鵑草
酔ふままにわが身も知らずうち臥せば頭うづきの朝は来にけり
10
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恣翁
灯籠の瞬く 春の寄する潮 鳥居立ちけり 巨人のごとく
9
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へし切
やはらかな春の日差しが肩に落ち窓辺に憩ふ午後の図書館
17
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滝川昌之
初々しい新キャスターのMCが褪せないうちは春と呼びたい
20
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ななかまど
列島は弥生に夏日記録して春と秋とが短くなりぬ
13
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敦希
先達の鬣が落とす金の粉 轍を擦る者をも光らせ
8
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横井 信
単線の駅で並んで列車待つ子供の通う遠い道程
11
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滝川昌之
咲き進む花にエールを贈られて明日また一兵卒に戻る
19
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美生子
人知れず里山に咲く花よりもなお愛しきは野原のなずな
14
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ななかまど
シーサーの窓のガラス戸輝いて鏡のように空写しおり
11
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横井 信
草むらを蝶はふわりと飛んで行く小さな花の春の宴会
15
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滝川昌之
給食の瓶牛乳が無くなったくらいのもんだ俺たちの定年
18
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杜鵑草
心なく過ぎにし方を恥づかしみ穴もありせば入らましものを
10
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ななかまど
住み慣れた島を離れる十五歳ゆっくり手を振る島立ちの船
16
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横井 信
草むらのイヌノフグリの青色の小さな花の揺れる足もと
13
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滝川昌之
少しの陽少しの雨で生きられる想い出という家族のもとで
16
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へし切
あかときに春の嵐の吹き荒れて寝覚めに惑ふ春眠の朝
13
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夢花火
垂乳根に ぶらさぐ子供 大き目の 大人になりて まだ離れずに
2
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杜鵑草
唐土の風にたぐひて降る砂も絲綢之路の旅人なりけり
9
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横井 信
足止めるビルの狭間の強風に春の香りのほんのり混じる
11
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