茂作のお気に入りの歌一覧
雨夜
古書市の紙のあはひを游ぎゆく波打ちそよぐ魚尾の群れみつ
9
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へし切
美しく花の命は短くて 身を知る雨にかすむ面影
15
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滝川昌之
ブラウスと桜の白が重なって女学生らは舞うように行く
17
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ななかまど
天指して白湧きあがる木蓮の上に遥けし流れゆく雲
15
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夢花火
吐息さえ 愛しく思え 躊躇うは 悲しまず済む 夢の瞬き
4
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美生子
じわじわと水のしみゆく植木鉢明日は咲くらむ朝顔の花
13
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杜鵑草
市にても一人なる身は我のみや否や心よ人な妬みそ
15
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横井 信
芽を出した柿の若葉のまぶしくて動き始める春の休日
12
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滝川昌之
花冷えも見頃期間が延びるなら一度伸ばした背を丸めても
16
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へし切
雨の日はこころも濡れる寥々とまして独はなほ寂しかり
11
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ななかまど
春雷に野辺の若草ふるえつつ春の記憶を上書きしおり
13
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夢花火
咲き乱れ 泣き叫びせず 桜雨 またとは言わず 君に会いたい
3
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滝川昌之
扶養から子らが抜ければスカスカの給与明細なお軽くなり
16
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さいおん
五更 雲棚引 久方 吾欲月 亦勿昇
15
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へし切
菜の花が咲いた咲いたよ蝶は舞ふ春はふんわりほのぼのとして
16
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ななかまど
芽吹きたる若葉をやさしくたたく雨ピアニシモとはこんな強さか
15
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横井 信
花開く四月の里の畦道に雨は降り止み草立ち上がる
13
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滝川昌之
宍道湖の畔の鳥の公園で「フォーゲル」なんてドイツ語を知る
18
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へし切
木の下を紅く染めけむ 落ち椿 花の姿のままに愛しき
17
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恣翁
開け放つ扉が 空しき春の陽を 上がり框に投げ掛くるかな
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