艸介のお気に入りの歌一覧
さいおん
白妙 衣干乍 見天 臨照月 今勿傾
16
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痴光山
家の陰の一本の低き寒椿 小花覗かせ春を寿ぐ
4
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滝川昌之
堂々と過ぎればいいが下を向く派手な女性の下着売り場で
16
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継海
院内の眼科探して母を押す手の平にあるあの日の冬陽
6
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恣翁
凩に波立つ水は ぎらぎらと 研ぎし鋼の閃湛へたり
13
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海野 冬雪
鉄塔が 手に手に携え 弧の糸は 峰を渡るや 山を越ゆるや
6
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横井 信
止まらない水の流れる川岸でそっと見送る最後の列車
1
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入山夜鷸
さらさらと かの人の言つきづきし 触れ濡るる手のうたてきも消ゆ
2
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秋日好
水槽に生きる金魚と観る吾と違いはないと思うこの頃
3
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灰色猫
まだわたし私のなかを流れゆく水の赴くままになれない
3
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はなしのぶ゙
過ぎて來し道程ほどは生きられぬなれば花壇の雜草をぬく
6
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はなしのぶ゙
あたたかき言葉を添へて繪はがきの郵便受けへコトリと屆く
7
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はなしのぶ゙
飛びたちて遠くはゆかぬ雀らの小雪ふるなか食台に群る
7
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睡密堂
寒さより寂しい方が辛いから缶のココアを二人分買う
9
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聴雨
まれびとをもてなす庭の石蕗に冬に稀なる蝶のたづねて
13
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うすべに
一年の過ぎるはやさにしみじみと 柚子のかおりの湯気につつまれ
14
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芳立
そしてまた上りゆくべくいくたびも闇にたどらむ深き谷すぢ
5
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へし切
芳しく柚子の香のせて冬至る心おだやか静かに暮るる
16
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卓
結ばれぬ 人を想いて ゆく道に それもよすがと 風はささやく
7
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卓
侘しさも 夜ゆく道は 星もなく 詫びたき人に 寄るすべもなく
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