羽のお気に入りの歌一覧
山本克夫
触れるもの傷付けあえば消えてゆくアザミの棘を指先に持つ
7
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やねうらねこ
逃げ出した言ひ訳をする横顔は鏡のなかに置き去りにした
12
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林ユキ
北向きの非常階段ひとりきり聴きわけたいの風のことばを
13
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只野ハル
還り来た旅路の果てに輝ける君の思いが砂漠に降りる
13
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笑能子
滲み入るは静かな雨と心得る打たれるだけの慈悲などなくて
7
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悠々
わが胸に青き壺あり蒼の水ふいにあふるること多かりき
40
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螢子
新月の闇のなかにて薔薇を伐るアイスバーグの甘き香を聞く
13
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青木健一
嬬恋のキャベツを刻む音がする妻にはっきり恋をしている
7
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卯月
眺めれば碧 記憶の断片のアルバムばかりめくっています
7
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まるたまる
神経に水の粒子が入り込む身体が先に梅雨に気がつく
12
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波並
皆が皆演じることをやめたとき木の根ひとりを残す夕闇
5
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薫智
僕の名を呪文のように呟いた君の言葉は召喚魔法
11
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悠々
六月の空も空なり美しき空にあらねど慈雨そそぎけり
23
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藍鼠
語り手は僕です 君が諦めた物語などいかがでしょうか
6
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水島寒月
見上ぐればモネの日傘の空の色何を為すまい今日のひと日を
8
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青木健一
前置詞をひとつ後ろに置くような誰も気づかぬ僕の革命
29
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日央
焼けた子の渇きを除きたるために野の子に配るアイスキャンデー
5
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庭鳥
拭けば降り放れば晴れる五月空君の洗車を邪魔するなかれ
8
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詠み人知らず
まだ雨が降っているのに染まってく向こうの空の新しい色
9
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詠み人知らず
レシピには(二人分)って書いてある半分にする寂しさを知る
8
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