詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
千映
水たまり歪んだハートに信号の三色映る移り気な恋
9
もっと見る
詠み人知らず
にわか雨の土砂降り川面に音をたて夏のさざめき流しゆくごと
14
もっと見る
滝川昌之
「カネタタキ」狭庭に歌の審査員 上手な虫に鐘を鳴らして
21
もっと見る
可不可
追ひかけて追ひかけられて私の脚 せめて二十歳まで伸び盛れ
7
もっと見る
KEN
子をかばふ 野邊の豬影 柔らかく 幼き頃を 思ふ秋かな
15
もっと見る
夢士
言うまいと思えど美酒に酔いしれて昔話に花咲か爺
15
もっと見る
灰色猫
しのぶれど朝な夕なに通いしはあなたの香る枕の夢路
16
もっと見る
横井 信
一瞬で汗の吹き出す残暑にも町は静かに秋虫の声
13
もっと見る
コタロー
羽根震ふ璢璃色揚羽が甘い蜜花から花へ吸つてゐくなり
9
もっと見る
へし切
吹きあれし野分の風にさるすべり道辺に赤き散り花の跡
17
もっと見る
コタロー
秋暑し子等も居らざる公園のジャングルジムを蜻蛉が飛びぬ
13
もっと見る
コタロー
秋暑し公園に住む三毛猫は壁と草叢隙間に眠る
5
もっと見る
つばす
採血に不慣れな看護婦針さして 未だ消えない五センチ青痕
5
もっと見る
うすべに
海のない青垣こもる古里に 遠い野分けのはこぶ潮の香
11
もっと見る
可不可
まだ夏の言葉で囀りながら 互ひに背伸びし合ふ唇
7
もっと見る
滝川昌之
蹴散らされ戦後のような狭庭にも台風一過に咲く花のあり
16
もっと見る
灰色猫
静かなるプールの底に横たわり水面に光る夏を見ていた
18
もっと見る
詠み人知らず
草の香をまとゐて小犬驅けめぐる名殘の夏の夕風やさしい
15
もっと見る
詠み人知らず
つゆ草の岬めぐりて遠い夏臨海学校の苦いおもいで
16
もっと見る
吉野 鮎
幼子の歩みに眞似ぶ一歩目の十五キログラム 儚げに重く
17
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[402]