日置鳩子のお気に入りの歌一覧
コタロー
川の中稚魚が群れなし泳ぎゆく明日を夢見て流れに向かふ
15
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滝川昌之
塩梅は冬日まかせの軒下に大根と柿は仲良く干され
30
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へし切
思ひ侘び袖のしぐれも堰あへぬ世にふる河の憂き瀬になくも
26
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コタロー
靴紐を結び見上ぐる青空にヘリコプターが音立て飛びぬ
8
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新座の迷い人
年賀状整理をすれば情けなや出す人減りて黄泉へ旅立つ
6
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林林
ママいわく「うちの子は留守番できます」その子の寂しさうちで炸裂
14
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近江の人
バリウムの探検隊が見つけたらし何でもないといいけれど
5
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和竹
雨しずかくぐもるガラス拭かぬのは稚児の指跡うさぎかくまか
7
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詠み人知らず
台風と戦い済んで疲れたか標本のごと張り付くトンボ
23
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矢車菊
麦藁帽ふいに香るよ思い出が思い出になるこの瞬間に
9
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灰色猫
少しづつ衰弱してゆく父の背に紅葉愛でる祖父が面影
21
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詠み人知らず
女子力を高めたければ 戦闘力削ること とふ法則のあり
10
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滝川昌之
レモネード グラスが光るテラス席 滴に汗に風すりぬける
21
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秋日好
六時から眠くなる吾十時から寝てしまう君結婚記念日
20
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吉野 鮎
酒藏の海鼠壁つづく細き路地「貸しガレージ」とシャッター閉まる
14
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吉野 鮎
軒先のさかばやし久し吊られゐて茶黒きたまのこの年も古り
17
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吉野 鮎
丈高き海鼠壁藏小窓からショパンの「革命」微かもれ來
16
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inosann
伊之助の「のこった」の声に嘉風は張り手に構わず突進したり
18
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煩悩
肉体に訪れるだろう夕暮れに帆船に乗り岬へ向う
7
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西村 由佳里
胃袋に重しを入れたような日々やっと過ぎ去り空がおいしい
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