日置鳩子のお気に入りの歌一覧
ことり
砂色の月の夜なりぶらんこのくさりしずかにうなだれている
11
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ことり
ゆっくりと世界が壊れてゆくように紅茶に溶けゆく夜の角砂糖
14
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ことり
抱くことなかりし吾子の重みかと月の光をてのひらに受く
15
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ことり
悲しいと言いて無限に引き出せばティッシュはかくもさみしき軽さ
17
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ことり
かたちあるものから先に影落とす身をくねらせて月光の射せば
7
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ことり
黄砂降る孤独な日なり生まれくる以前のわれの心にも似て
5
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ことり
桜花ちるちるちると震へつつ日かげ日なたと流れゆくなり
4
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ことり
この椅子は水渚のようで母のみがぐらりぐらりと夕陽に濡れる
4
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灰色猫
凍てついた梢の雪は刃の如く白く朝日を照り返しおり
22
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恣翁
鉄瓶を 虫の鳴くがに響かせて 恋女房の 燗つくるかな
21
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恣翁
切れ切れな 透かし模様の 荒びし絽に 羽衣片しの火取蛾寝なむ
23
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ラベンダー
母親が 生きている夢 よく見るが 炉に入り骨に なったが事実
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詠み人知らず
編む人等の考え方は実に自由 広辞苑とは規範にあらず
13
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横井 信
青い空 赤くなる杉 聳え立つ 冬の日差しを 穏やかに浴び
18
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秋日好
外国人登録証の発行に月給半分相当払えと
14
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吉野 鮎
法師蟬のこる命をつくつくし薄らふ夏のこころのこりに
16
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秋日好
壁ドンじゃだめだぴょこぴょこギルバート抱いて地面に押しつけなくちゃ
10
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詠み人知らず
何しても溶けてくれない どうしよう こんな大きな好きのかたまり
16
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石川順一
コンビニは改修中で新しい店舗が出来る業者の出入り
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千映
生きている証拠寝具の汚れ見てまだまだ元気洗濯機頼む
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