詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
美しき君 何処にか去りつれど 桃花変はらず春風に笑む
21
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恣翁
麗らかな日差しを宿し 陽炎の埃の底に 蠕動しけり
14
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恣翁
春訪へば 別離の歎き甦り 君への思ひ 絶ゆることなし
15
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恣翁
凍りつく雪空の下 威勢よく肩波打たせ 乙女駆けたり
15
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恣翁
春浅く 蕊軟らかき蝋梅の香りは冴えて 馬上打つなり
12
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恣翁
鳶色の闇に篠突く雨の条 過ぎ去る尾灯に 滲み見えけり
17
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恣翁
しどけなく乱れし姿 繕ふも 羞恥に血汐凝結しけり
12
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恣翁
書き終へし辞表に 溜息一つ吐き 冷めし番茶をぐいと飲み干す
21
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恣翁
涸れ切りし涙に 双の瞼の醜く腫れて 眉目色褪す
12
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恣翁
行きずりの男の 露骨な眼差しを 黙殺しつつ 佳人歩めり
21
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恣翁
太々し 斗桝のごとき老鼠 扉の開くとも 逃げむともせず
11
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恣翁
濡れそぼつ砂は 香りもしめやかに 掃き清めらる 色鮮やかに
17
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恣翁
透き通る 薄きショールを翻し 颯爽と往く春の乙女よ
22
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恣翁
西日射す庇に 夏の忘れ物 錆びし風鈴 寒々と在り
28
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恣翁
春の夢 暫し微睡み 江南の路 幾千里歩み尽くしつ
12
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恣翁
底冷ゆる朝の空気に 二つ三つ 窪みの氷砕けたるかな
11
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恣翁
屈みたる猫は 瞳を凝らしつつ 薄気味悪き闇見据えけり
19
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恣翁
梅が枝に 処女の乳嘴を想はする 薄紅の蕾脹らむ
14
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恣翁
人妻の真珠の肌は すべすべと 夜目にも清き色を放てり
18
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恣翁
薄暗きドームの頂辺に 眠さうに 灯りは鈍き光投げたり
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