とはとのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
廻廊を上りて拜す觀世音泊瀬の峽の目に沁む緑蔭
13
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灰色猫
源泉を惜しげもなく掛け流す 大浴場で泳ぐ子供ら
9
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滝川昌之
朝届く林檎を一つ仏壇に箱から父の生家の匂い
30
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へし切
ふるさとは年ふるほどに遠しくも懐かし友の文を嬉しぶ
19
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石川順一
継鹿尾山寂光院に行って来る紅葉の傍に木守柿あり
16
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滝川昌之
飲み出しが早いと妻に責められてそれでもササッと肴が並ぶ
28
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吉野 鮎
去りゆくは美しことどもとりどりに綺羅となりては空にきえゆく
7
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石川順一
イチビキの味噌鍋の素で出来た汁餅が入れられ昼餉に食べる
15
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ラベンダー
晩秋の 枯山水に 映える紅 風に揺られて ひらひら踊る
20
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吉野 鮎
ほたる草朝に咲きて陽に萎る日陰の花の清しき群青
14
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滝川昌之
猫よけの隙間に植えた魚柳梅 可憐な紅に猫がうかれる
12
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石川順一
犬山の寂光院に行って来る山道にある石段登る
14
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へし切
電線を止まり木にして椋鳥が寒い寒いと合唱している
16
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灰色猫
音符から 蛙になって 夏の夜 ふたたび音符を 奏でる蛙
32
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滝川昌之
何方かの何時かの想い閉じ込めた古書の中から銀杏の栞
25
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吉野 鮎
冷ゆる手のきみ不治としる石楠花のうす紅淡き冴ゆるはなひら
10
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石川順一
水仙は野生にも咲く藤の木の下で野菊は葉は枯れでも花
9
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へし切
しみじみと生きる喜びかみしめて清けき月を眺む夕暮れ
19
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吉野 鮎
憧れは長明の菴方丈の掛け金一つ建つも運ぶも
6
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滝川昌之
さっき寢た ばかりと思ふ 朝ばかり 温もりいとし 初霜の頃
15
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