とはとのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
身の程に添ひくる着物脱ぎ捨てた世渡り上手の首すぢ寒し
17
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灰色猫
幾千の沈める御霊を抱きつつ凪の海神眠る夕映え
20
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ラベンダー
大桜 数百年を 生きし時 どれほどの命 咲き散りぬるか
15
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滝川昌之
そこらじゅう落ちてつぶれた銀杏に鼻をつまんで子供がはしゃぐ
26
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へし切
ぬばたまの黒き冬空はや荒れて月は隠るる雪降りやまぬ
22
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滝川昌之
日に焼けたカーテン癒す秋風に白檀かおり夏掛けしまう
28
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へし切
夏の日に陰に涼みしははそ原 秋はもみじに色づきにける
25
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石川順一
藤の木も少しは黄葉して居たり白粉花もまだ咲いて居る
20
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灰色猫
老いるとは悠々あること光ること誰にも恥じぬ背中を持つこと
30
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へし切
黄昏の空のあはひの夕影に吾が眉に似た白き三日月
31
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石川順一
稲葉聴き稲葉聴いて居る今日も四日全てが稲葉祭りに
10
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灰色猫
稲刈りの落ち穂を狙う鴉たち電線群れなし黙して連なる
20
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滝川昌之
ドングリを道に並べたお供えはトトロと遊んだお月見の跡
27
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へし切
冬枯れの木立は凛と春を待ち蕾はぐくみ空に枝を伸ぶ
24
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石川順一
菜の花や切り刻まれて供せらる多くはつぼみの頃に切られて
17
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灰色猫
子供らの奉納したる囃子聞きつつ登る故郷の社
21
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滝川昌之
秋の日の入日背にして手を振れば ふり向く君が紅に染まった
26
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大野 冨士子
ぽっかりと波に浮んだ小島には 朱の鳥居立ち ねがう安寧
63
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吉野 鮎
鶯の啼く朝の空いろ淡く白木蓮の花影に透く
9
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吉野 鮎
きみが手に帶解かれて花散らす風ふく夜をとどろく春雷
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