詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
カタクリの花咲き乱れ早春に記者の噂を漫然と聞く
11
もっと見る
浅草大将
ふみ分けて君がゆき路は険しくものちこそ辿れ花の足あと
20
もっと見る
蔓葵
たらちねの母に贈りし紫陽花のゆかり深くもなりにけるかな
11
もっと見る
君丸
夜が鳴く 生きているぞと 鳴いている ただくりかえし またくりかえし
15
もっと見る
恣翁
麦秋は 赤児をあやす守り唄のごとく 哀しみ湛へたりけり
23
もっと見る
灰色猫
誰しもがオーダーメイドの顔を持ちオーダーメイドの言葉を放つ
19
もっと見る
へし切
明け立てばくれなゐふかき花の色 夏来にけりと今朝初に咲く
31
もっと見る
詠み人知らず
絡めども 叱られもせで浮く子猿 月影優しく微笑みけり
16
もっと見る
詠み人知らず
古の 畑潤しける細川 鯉跳ぬる瀬に 白鷺舞へり
18
もっと見る
詠み人知らず
旋律を忘れてしまったカナリアのバードゲージを開け放つ森
13
もっと見る
Chico
みどりの日 我が草稿に萠えいずる 「 多葉機ふたば 」 水もやらねば
29
もっと見る
石川順一
枇杷の実はまだまだ青い畑には豌豆の実が次々成って
18
もっと見る
コーヤ
空仰ぎ 白が煌めく やまぼうし 風にひらひら 蝶々舞うごと
26
もっと見る
詠み人知らず
眇めつつ 子猿眺むる月影し 泰然として なほ輝けり
12
もっと見る
詠み人知らず
子の幸ひ 願はるるこそ親心 あはれ頭を垂るも厭わず
17
もっと見る
ながさき
ひさかたの ひかりのどけき 有明の 月をながめむ 朝のさやけさ
27
もっと見る
へし切
風わたる水面はみどり魚はねて燕飛び交い夏は来りぬ
24
もっと見る
灰色猫
賤の家に住みし翁が手入れせし夏の棚田のみどり眩しき
23
もっと見る
へし切
思ひ草たおれば夢み思ひ寝に子らは幼し君が微笑む
23
もっと見る
コーヤ
新緑の 青葉の山路に 初夏の風 笑むる躑躅の 香も乗り寄りて
19
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
>>